PATAの振りするSATAでKnoppix

JETWAY I31GM3Link というマザーボードを使ったPCでKNOPPIX 5.3.1日本語版Link を起動すると、以下のような問題が。
  • X-Windowが起動しない or 画面表示しない
  • SATAデバイスのアクセス速度が遅い
で、以下がそれを解決するカーネルオプション。X-Windowに関するオプションが最初のxmodule=vesaで、あとはSATA関連。
knoppix xmodule=vesa hda=noprobe hdb=noprobe hdc=noprobe hdd=noprobe

X-Window関係はグラフィックカードによって対処は様々、xmodule=fbdevとするほかに、信号は出ているけどディスプレイが追従しないときのために解像度を指定(screen=1024x768など)してやったり、垂直同期周波数を指定(vsync=60など)したり。

SATA関連の方ですが、これはこのマザーがなるべくSATAデバイスをPATAのように振舞わせようと、PATAのリソース(I/Oポート・IRQ)にSATAデバイスを割り当てようとする機能があだになってます。これはSATAなんか知らない古いプログラムやOSとの互換性維持には便利で、ソフトウェア側からはPATA HDDへのアクセスをすればSATA HDDが動きます。knoppixもまんまと騙されるようで、SATA HDDに対して/dev/hdaなどと割り当てられていました。

しかし昔から度重なるデータ転送速度向上を行ってきたPATAはPIOとDMAという二つの転送モードをそれぞれ数段階の速度で規定しているのに対し、新しいSATAはPIO/DMAの切り替えなど規定されていないのでしょう。PATA HDDだと騙されているknoppixはPIOからDMAへのモード変更を要求するのですが、失敗。遅いPIOモードのまま起動してしまうようです。起動後にhdparm -d 1 /dev/hdaなどとしても失敗します。

カーネルオプションhd?=noprobeはこのPCにはPATA(hd?)は存在しないから探すんじゃないよと指定するもので、これでSATA HDDはSATAデバイス(/dev/sd?)と認識されめでたく転送速度が回復します。

[参考]

— posted by mu at 05:31 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

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