業界唯一のフリーアニメプロデューサー(この肩書きで紹介していいのだろうか?)里見哲郎氏のTwitter によると、違法動画で見たとファンメールで製作者に伝えてくる人たち の多くは、無垢で無邪気(自己の行為が製作者を苦しめていることに気づいていない)らしい。
こういうのに限らず悪いという意識がないと、ブレーキがかからない分たちが悪い。その分ちょっときつく注意するとびっくりするくらいしおれることもあったりしますが(余談1参照)、基本的に自分の行動を否定する情報には自発的にアクセスしないでしょう(上のリンクページも目に留まらないだろう)。もしくはそういう情報(最近映画本編上映前に見るビデオカメラの被り物をした人の出るあれとか)に触れても、自分は該当しないと思い込んでるとか。
無垢→善意と連想し、性善説はこれでもを人は善だと主張するのかよと思ったら、Wikipedia を読むと私は多聞に漏れず誤解していたらしい。孟子の主張する性善説とは- 本来人は善だが世には悪意が存在しており、放っておくと悪に走るから教育しないといけない
- 持論の王道政治に対する批判「君主も人、そんな聖人のような行動は出来ない」に対抗するため、人は生まれながらは善ですよ(だから、聖人になることは可能です)というために性善説を展開した
こんなこと書いてますが、自分が映像製作者に対して胸を張れる行動をしているとは思ってません。最低限と思ってDVDレンタルで見ていたりはしますが、昨今100円でレンタル するにつけ、製作者や大忙しのレンタル屋店員に十分な配当は行っているのか、と思うこともあったり。でも、100円で借りちゃうんですが。
(余談1) インターネットが普及する前、パソコン通信時代のお話。著作権侵害じゃないかという批判に「デジタルコピーは劣化しないから問題だけど、アナログはするからやっても良い」というものすごい正論を書いていた人がいたな。他の書き込みでも幼稚な挑発繰り返して、ついにある人が怒ったら、「ごめんなさい、もう来ません」(実際にはもうちょっと長い)といなくなってしまった。今から思えば、彼はあの頃の厨房だったのかなぁ。
(余談2) 上のリンク中、ファンメールに「www」を付けてくることに対し"「www」じゃありません"という一文がありますが、これも送り手は単純に喜びを表現してるんだろうなぁ。2ちゃんを読むことが多い(&私が物事を悲観的に取りやすい)せいで、私は"w"を嘲笑と受け取ることが少なくないですし、自分でも単純な笑い以外の意味で使う時があります。上記Twitterのレスでも「製作者を挑発したメールじゃないか」という意見もありました。そんな意味があることすら知らない人もいるでしょうねぇ。
Comments