ROBO JAPAN 2008 続2

その1Link その2Link 面白くなかったと言いながら、3本も記事書くって > 私

事前に参加登録が必要だった15:00からのセミナーが当日登録可能になった(理由は言わずもがな)ので、聴講しました。記憶に残っている内容としては、

一般家庭向けロボットの要求は難易度が高い
極限環境向け(JAMSTECの海底探査船、NASAの火星探査機、米軍の無人戦闘爆撃機などが挙げられると思う)にはロボットが活躍を始めているのですが、これらは人間が入り込めない・非常に危険な場所なので、できることが限定されていてもそこに行って活動するだけで価値があります。一方一般家庭では人間が普通にできるようなことが求められる上、内容は多種多様というか掴みどころが無いというか。これは多くの人が望む特定の機能があった場合には、先に家電がカバーしてしまうこともあるでしょう。
一般家庭の要求を満たすには技術が未発達
モーターの力、器用さ、バッテリーの持続時間、知能、どれをとってもまだ未熟。個々に秀でた技術があっても、それをひとつに纏め上げられない。(ASIMOを例に挙げるなら、歩行能力は優れているが、手先は不器用、プログラムされた順序で動いているだけだし、30分もショーには出られない)
万能である必要があるのか
多種多様な能力を求められているので、自立型万能ロボット(アトムと表現されていた)を志向しがちであるが、開発が難しいし却ってお節介になる可能性もある。人間の行動を補佐するだけでも、有用な場面は多くないか。
人間型は最終形ではない
身の回りが人間向けの物であふれているので、人間型にしておけばロボット専用の道具を別途開発する必要なく利用できる。人間を真似るのはロボット用道具の方向性が見えるまでの一時的手段。
IRT
Information Technology + Robot Technologyの造語。元々ロボットはコンピュータによる高度な制御が不可欠なので、ITとの融合は必然とたどる道。具体的にはロボットをネット接続し、他のロボットとの経験の共有、新しい道具の使い方の自動学習、あちこちに設置したセンサから情報を集めて高度な行動など。
安全性は自動車+コンピュータ
人間には決して危害を与えてはいけない。機械的な方面では自動車開発並みの安全設計と車検並みのメンテナンス制度が必要になるかもしれない。そのような機械がネットに繋がれるわけで、クラッキングや情報漏えいには今以上に強固である必要がある。

などなど。まぁ、個人的にはこれに参加できたのは来た甲斐あったかなと。まだまだ道険し、夢で動いている産業というのも頷けます。ASIMOだけではいつまでも夢を見せ続けられないと、心配。

でさ、IRTを率いている省庁が文部科学・総務・農林水産。経済産業省が入ってないことに、きな臭さを感じるのですがね。

(おまけ) セミナー後、再びメイン会場に戻って見ていると、レースクィーン風の服装。動きはあまり無いけど凄い完成度の高いロボットだと写真を撮ろうしたら人間だった orz

— posted by mu at 12:50 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

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