.NETで値が無い返り値

時々長さ0の文字列("")とは別に「結果が無い」という返し方をする関数を作らないといけないことがあります。またはあらゆる数値が結果になりえるので、ある特定値(0とか-1とか)を「結果が無い」という割り当てにできない関数とか。例としては、まだ名前の入力をしていないのと入力した結果空白だったとを区別しなければいけないなど。

SQLならばNULLと扱われる内容。SQLではNULLはいかなる数字でも長さ0の文字列でもなく、「値が無い」状態です。値が無いので等号・不等号で比較することすら禁止されています。

SELECT * FROM t1 WHERE name=NULL

は文法間違いですし、

SELECT * FROM t1 WHERE name=""

はnameがNULLであるレコードには引っかかりません(値なし=""は否なわけです)

以前なら(構造体とか使って)値を入れるのとは別に、値の有無を示す整数やブール値と二つの値をセットで返す関数を作ってたのですが、.NETではIntegerやStringも含めありとあらゆるものがクラス扱いされているので、オブジェクトが存在しないという状態Nothing(VB.NET)やnull(C++/C#.NET)が使えます。例えばVB.NETでは

Function foo() as String
  If a>0 Then
    foo = str1
  Else
    foo = Nothing
  End If
End Function
Function foo() as Integer
  If a>0 Then
    foo = int1
  Else
    foo = Nothing
  End If
End Function
という関数が定義できるわけです。これでstr1が長さ0を含むいかなる文字列でも、int1がどんな整数でも、それとは別に「値が無い」という結果を返すことができます。

まぁ、当たり前といえば当たり前なんですが^^;

— posted by mu at 08:53 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

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