前回 の内容で提案してみたところ、AVRでゴーサイン(というか、できるやつでやってて感じw)出たので、ストロベリーリナックス のボードを購入。
この手のワンチップマイコンはPIC&アセンブラしかやったことないので、まずは開発環境の使い方を知る意味で手堅くサンプルプログラムのCDC(USBシリアルポート)を動かしてみることに。
ここまでは
すん氏 のサイトに書いてあったことに従っただけ。ここでコンパイルすると、
../main.c:107: error: expected expression before 'do'
../main.c: In function '__low_level_init':
../main.c:126: error: expected expression before 'do'
なるエラーが出て二日悩む。答えはSTK526-series2-cdc-2_0_3¥lib_mcu¥power_drv.hの以下の部分を以下のように()を削除。
#ifdef __GNUC__
#define Clear_prescaler() (clock_prescale_set(0))
↓
#define Clear_prescaler() clock_prescale_set(0)
関数clock_prescale_setがWinAVR側のヘッダファイルでマクロとして定義されているのですが、これがカッコ内で展開されると文法エラーになるため。たぶん
ここ に書いてあるinline関数を使っても解決できると思います。
すん氏のサイトを参考に、gccディレクトリにできたSTK526-series2-cdc.hexファイルをFLIP 4を使って書き込み。一度抜いて差し込むと新規デバイスとして認識するので、STK526-serise2-cdc-2_0_3-doc¥demo¥sTK526-series2-cdcディレクトリにあるINIファイルを指定してドライバをインストール。無事XP/Vista上で仮想COMポートとして認識される。
ところがループバック(入力をオウム返しする)はずなのにターミナルソフトで通信しても何の反応もないことにまた二日悩み、ある勘違いに気づく。このプログラム、USB側に対してオウム返しするデバイスになるんじゃなくって、USBと本当のCOMポートの変換しているのね。
AT80USB162の端子でCOMポートの役割を担っているのが、PD2(RXD)・PD3(TXD)・PD5(XCK)・PD6(RTS)の4つ。これを9ピンD-Subに接続すれば本当にUSB-COMポート変換機。ループバックさせるにはRXDとTXDを接続して、自分が発した信号を自分で受け取るようにしないといけないわけか。同期信号は自分で自分の出した信号受けるから不要(自然と同期されている)と。すん氏のページよく読んだら両方を接続しろと書いてあるぢゃないかorz
写真のようにPD2とPD3を短絡して再度ターミナルソフトで入力すると無事オウム返しするのを確認。またcdc_task.cを
uart_putchar(uart_usb_getchar()); // loop back USB to USART
↓
uart_putchar(uart_usb_getchar()+1); // loop back USB to USART
と変更して、入力文字がアルファベット順で一文字ずれる(HALとタイプするとIBMと返ってくる)のも確認。よし、これでPCと通信ができるようになりましたと。
[参考]
[2010/6/26 追記] 続き
[2010/10/12 追記] 16MHz用機能変更なしのHEXファイルをアップロード。USB側に接続したPCがデータを受け取るにはRXDとTXDを接続する必要があります。
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