捏造番組なんですが

今度は大豆が痩せる効果があることの捏造ですか・・・以下暴言。

理系の私はあの手は元より信用してないのですが、そのわけは

分かり易すぎるんです

少ないデータのわりには、効果がはっきり見えすぎなんです。人間など高度な生体ならなおさら、微妙なデータが出て当然なんです。あんなにはっきり効果が見えるなら、番組に取り上げられるまでもなく有名になってるし、業界団体はそれを前面に押し出すはずなんです。

時には、「そのデータからその結論はおかしいだろ?」と思うこともあります。よくあるのが、
  • 別の原因の可能性もあるのに、取り上げた題材による効果に違いないと断じる。
  • 言及してないその他の条件を操作して、結果に差が出るように仕組んでいるのでは?
私から見れば、半分捏造。糾弾されるのは、勢い余ってやりすぎて、それが見つかっちゃっただけ。

結論先にありきで製作してるんじゃないのでしょうか。たった一個の期待に反する実験結果のために、ほかの全部の取材が台無しになる。締め切りも近い。本職の理系の人ですら捏造に走る例があるのですから、番組制作の彼らがデータの重要性を軽視するのは十分ありえる話。

番組制作側が非難されていますが、視聴者・消費者がもっと賢くなって、突っ込み所満載の番組のウソを見抜けるようにならないと、こんなの本質的に無くなりませんよ。他に番組制作側が非難されるとすれば、番組中でコメントを出した大学教授が「詳しいことは聞かされていなかった」という部分。あんな突っ込み所満載の内容、まともに学識者に見せれば怒られるか、放送するなら自分の名前は出すなと言われるのは後を絶たないでしょう。それが分かっているからか、学者先生の世間知らずがと馬鹿にしているのか、必要な映像取れればささっと退却しているのではないでしょうか。

「健全な」科学の世界では、いろんな考え方・学説が提唱できる機会を提供します。これが大事。無下に新しい考えを封印してはいけない。まぁ、みんなにくだらないと無視されればしょうがないですが、一部の興味を持った人がそれに対して自分達も追試実験してみるんです。これも大切です。で、同じ結果が出た、違ったという発表を積み重ね、必要に応じて考え方を訂正して、正しい結論に近づいていくものなのです。

ああいう番組の出す情報は、ひとつの仮説が提唱された程度に過ぎないんですよ。それを視聴者が追試しているんです。そういう認識がないから、騙されたと憤ることになる。それが嫌なら、放送内容に正確さを求めるなら、視聴者は分かり易いことに飛びつかないことです。分かり易いということは、不都合な情報はごっそり削ぎ落としてあると考えた方がいいです。飛びつくから、提供側は情報を削ぎ落としてでも分かりやすいものを提供しようとするんです。

— posted by mu at 03:32 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

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