近所のラーメン屋が2軒、今月に入って潰れました。閉店の張り紙がないのですが、状況からしてほぼ確定。両店ともこれまでも客が少なく危険視してたのですが、夏に入ってますますラーメンが売れなくなるだろうから耐えられなかったのでしょう。
1軒は駅から近く味にものすごい特徴があったので、コアな固定客を捕まえればと思ってましたが、残念。駐車場が無かったのが響いたのか?
もう1軒が潰れたのは予想通り。不味いわけではないが、味が薄かった。タイや中国など麺が主食となっている国では毎日食べても飽きないように薄味(日本じゃ米や食パンがそういう味)になっているのですが、そのレベルの薄さ。塩ラーメンにいたってはスープより麺の塩味のほうが勝っているという(゜д゜;) ラーメンが主食の地位を得ているわけじゃない日本では、味にインパクトが無いとまた行こうという気にならないんですね。
後者の店が入っていた場所、過去5年で定食屋→ラーメン屋→ラーメン屋(今回)と移ってきましたが、どれも半年以上続いていません。立地条件が悪いのがひとつの原因。大きな国道2つを結ぶ車通りの多い県道沿いなのですが、電車だと最寄の駅から徒歩30分、それなのに周りには有料も含めて駐車場が無い。さらにこの道路、ここ10年の間にラーメン店が立ち並ぶ激戦区となっておりまして、新装開店のラーメン屋にはさらに厳しい。
もうひとつの原因はここに店を出した店主、揃いも揃ってやる気はあっても商売っ気が無かった。他のラーメン屋は商品の特徴をこれでもかと店の内外にべたべた張り出しているのですが(私個人はこの手の主張する店は嫌いですw)、そういうのほとんど無し。また定食屋の店主なんか、私が定食しか頼んでないのにドリンクやフルーツをサービスしてくる。私が「それじゃあ儲からないでしょう」と言うと、「あんまりそういうこと考えてない」との返事。翌月には潰れました。今回潰れたラーメン屋、ゴールデンウィークには営業時間を拡大するなどがんばってましたが、そもそも開店したが3月下旬。なぜシーズン終わるころから始めるかな・・・
思うにこのテナント、立地条件が悪いから賃料は安いんだと思う。だけど、商売の勘所を分かっている人はたとえ安くてもこのテナントは選ばないんじゃないかと。そしてこの3店、壁紙とかは換えているもののカウンターと業務用冷蔵庫は代々引き継がれております。お金は無いけどとにかく店を出したい一心で、賃料の安さとすでにある設備に飛びついて、資金的に余裕の無い状態で開店しちゃってるんじゃないだろうかと。素人考えですが。
この3店に共通することがもうひとつ。姉さん女房なんです。店主は子供っぽい感じがするか真面目でおとなしそうな人で、奥さんが旦那を精神的に守っているように見えた。これって、単なる偶然の一致には思えないのだけどなぁ。開店から1~2ヶ月すると、奥さんは店から姿を消します。経営が苦しいから、働きに出ているのだろうけど。
[2008/7/22 追記] 後者のラーメン屋、今日営業してた・・・[2008/12/7 追記] 後者のラーメン屋、ネオンの看板が外されてたので閉店は確実。
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