PC利用者必読、暑い夏を乗り切るためのパソコン冷却法(Technobahn) 、あくまでパソコンの消費電力を抑えるとしか書いていないのがミソなのですが、そこにある内容の第一項目、CRTをLCDに置き換えろというもの。私は家庭では現在もCRTを使用しています。理由は単純、まだ壊れないから。故障した場合、無理して修理したり次もCRTを選択するつもりはないのですが、どうもこういう書き方をされると気になる。
純粋に分からないのですが、これって現状使えるCRTを廃棄してまでLCDに置き換えるべきなのでしょうか。以前PentiumMが登場したときに、消費電力の高いPentium4 CPUから乗り換えるべきだと言う意見が散見されました。買い換えるということはマザーボードとCPUを生産・輸送しないといけないわけです。半導体製品の製造には結構な量の資源(エネルギー&化学物質&水)を消費し、旧製品の廃棄にも輸送などエネルギーを消費するわけで、それによるCO2排出増加を受け入れてまでもメリットがあるのかというと、どうも疑問符で。
室内の消費電力が高いとエアコンにも負荷がかかるので、さらにエネルギーを消費するという側面は分かっていますが、自宅はほとんどエアコンはつけませんw
[2008/7/7 追記]うだうだ言ってもしょうがないので、計算してみました。項目 | 量 | 単位 |
---|---|---|
ガソリンの比重 | 0.73 | g/cm3 |
ガソリン1Lの重量 | 1000*0.73=730 | g |
ガソリン1gの燃焼エネルギー | 50000 | J/g |
ガソリン1Lの燃焼エネルギー | 730*50000=36500000 | J |
CRT 1秒あたりの消費エネルギー | 140 | J/sec |
LCD 1秒あたりの消費エネルギー | 40 | J/sec |
CRTからLCDに換えることで節約するエネルギー | 140-40=100 | J/sec |
CRTからLCDに換えることでガソリン1Lを節約するための使用時間 | 36500000/100=365000 | sec |
101.39 | hours |
さて、LCDを生産して配達・CRT廃棄されるまでどれくらいエネルギーを使うのか分かりませんが(計算した意味が無いな・・・)適当にガソリン換算20Lとして、CO2的に元を取るまで2000時間、一日2時間使って3年ですか・・・。使用エネルギー量によっては1年にも5年にも化けるので微妙ですが、交換の検討する余地ありに思えますね。しかし3年かかって節約する量が自動車の給油一回分にもならないのか・・・(実際には一般家庭向け電力は化石燃料以外もエネルギー源としているので、削減するCO2量はガソリン20L以下になる)
<参考>
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