鬱はまず自覚しないと

昨日ネットゲームの友達が怪我をしました。最初PSU ファミ通CUPLink の会場であるクラブでかかっている曲が気に入らないといい、途中BGMを変えるために自分だけ別エリアに飛び出して。本人はPC前でコントローラを投げつけて壊し、キーボードに手をたたきつけて出血したらしい。

彼は過去に医師から鬱を指摘されています。以前も書きましたLink 通り、私は現在進行形で鬱の治療中だから経験があるわけですが、鬱が悪化すると嫌なことに対する許容量が激減します。私はゲームがうまく行かないとコントローラーを床に叩きつけましたし、仕事では先輩後輩問わず嫌な内容には反抗的態度を取りがちでした。他の人から折衷案をもらっても何かと理屈をつけて受け付けません。彼にはBGMが気に入らないならゲームの設定でならないようにできると提案したのですが、音が鳴らないとそれはそれで嫌と言い出す・・・

もう1つ私と彼の共通点、本来気を休めるはずだったものが自分の中で義務化され、「やらなくてはいけない」物になってしまっていること。本人はそれになかなか気づきません。私の場合は、撮り溜めしたTV番組・スカイスポーツ・ネットゲーム、彼は読書・パチンコ・ネットゲームでした。そして共に仕事が忙しい。忙しいとこれらに費やす時間が減りますが、趣味をこなしていかなくてはいけない精神構造に陥っています。そうすると削られるのは、睡眠時間。

昨日、彼は今日仕事が休みなので寝ずに本を読む、そうしないと読む時間が取れないと言ってました。つい最近まで睡眠時間を取ろうと早寝を一ヶ月ほど続けてたのですが、効果が見えないとして元に戻ってしまった格好です。睡眠時間は鬱にとても影響を及ぼします(医師の言葉&経験則)。逆に鬱になると睡眠障害を併発し、眠れなくなる・眠りが浅くて時間をかけても効果が薄い・早朝に目覚める、結果睡眠不足と悪循環に入ります。しかし本人は鬱が悪く出ている状態が日常的になっているので、寝なくても大丈夫と勘違いします。私はスカイスポーツをやっていた頃朝早く起きなくてはいけなかったのですが、睡眠障害による早起きを行きたくてしょうがないから目覚めると勘違いしておりましたw

抗鬱剤と睡眠薬はあくまで悪循環を断ち切る助け。薬と適切な睡眠は両輪どちらが欠けてもダメ、しかも1年は続けないと目に見えた効果はありません。

鬱治療の最初は、自分がそうなっていて治療が必要だと気づくことだと思います。気分にムラがあること、眠れないから寝なくて良いわけじゃないこと、やらなくてはいけないことを抱えていること、本人はなかなか気づきません。

今後彼が私の言うことに聞く耳持つか分かりませんが、彼に言うことは・・・趣味減らせ、医者行け、薬飲め、そして寝ろ。

— posted by mu at 12:50 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

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