昨日AMDの夏祭り 兄貴だ!Phenomだ!3.0Ghzだ! を見てきました。こういうイベントって滅多に行かなくて、兄貴ことAMDマーケティング部の土居憲太郎氏は全然知らなかったのですが、あくの強い風貌なだけで話し方はいたって普通でした。CPUの宣伝に名物人間を立てる戦略に、もうそういう時代なんだなと(なんでも商品自体の差別化が難くなってくると、キャラクター性に頼りがちです)。
内容としては(記憶頼りなので不正確)、- 2008年に45nmプロセスに移行、3次キャッシュを6MBに
- 従来から(今回も)AMDのCPUはDRAMへのアクセスに長所があるので多くのCPUキャッシュは必要ないとの主張でしたが、6MBに増やす模様。私はIntelの大容量CPUキャッシュは余りよく思ってない(効果が疑問)のでAMDの主張には賛成してたのですが、Penrynの6MBに追従の様子。
- クアッドコアの3GHzはあくまでデモ
- 技術的に到達しているというデモで、発売は未定。これもPenryn 3GHzへの対抗ですが、発売できないのは引け目。
- 8/20に3.2GHz Athlon X2 6400+発売
- Phenomの3GHzが発売未定なので、高クロックはこちらで目を引こうと?
- 2009年に新アーキテクチャコアBulldozer
- PhenomのK10アーキテクチャはK8の改良版だが、Bulldozerは全く新しいアーキテクチャとのこと。ただ新アーキテクチャってどれくらい性能上がるのでしょうね? Pentium4からCore2で大きく性能を上げたように見えるのは、性能・開発・生産性向上を全て高クロックで押し通そうとしたNetburstアーキテクチャの目論見が外れて大ごけしたから。IntelもCore2から性能を上げていくのはアーキテクチャを変えても楽ではないと思ってます。AMDはそういう躓きが無かったのですでに性能向上に苦労している状態。
目玉のクアッドコアPhenom 3GHzのデモですが、ケース側面に12cmファンが4つびっしり装備された状態で登場。暴走したら洒落にならないので過剰に冷却していると思いますが、個人的にはげんなり(つд`)。CPU周りはハイエンドとしては普通、もしくは控えめな冷却でした。3GBメモリにWindows Vista Ultimateで、3Dゲーム、Google Earthの地球回転、Media playerの動画再生(仮想PC上)、Webブラウザ(仮想PC上)の4つが同時実行されているというものでした。ハイエンドに疎い私は、これがすごいのかどうか分かりません(^−^;)
Media playerとブラウザの仮想PCは別々で、それぞれの仮想PC上でDual CPUとして動いているとの説明。あの〜、ブラウザって一度表示してしまうと仮想PC上だろうがほとんどCPUパワー要らないんですよ。あれは仮想PC上のMedia playerか3DゲームにCPUコア2つを割り当てるための策なんじゃないのかな。でも4つプログラム走らせないとクアッドコアのデモにならない。よってCPUバワーほとんど食わないブラウザを入れて、かさ上げ。実質は3DゲームとMedia playerに3コア割り当て。仮想マシン上でDual CPUですなんて言わなければ、馬鹿な私は騙されただろうにw
AMDの名誉のために言っておきますが、Intelだってデモするなら似たような細工はするでしょう。
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