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電人ザボーガー

私は子供の頃いわゆる特撮物Link はあまり観なかったようで、ウルトラマンも戦隊物も記憶にありません。キカイダーと仮面ライダーそれぞれ1作くらいかなぁ。この頃からアニメ偏重だったようで。この電人ザボーガーLink1974-5年に放送された原作Link を映画化したもの。原作見た記憶全く記憶なし。

じゃなぜこんな映画観に行ったのかというと、友人がとっても記憶に残っていると熱弁していたから。電人ザボーガーも他の特撮物同様、着ぐるみのヒーローが敵と戦いを繰り広げる内容。特に友人が記憶に残っているというのが、

人間の主人公が変身しない
戦う着ぐるみヒーロー(ザボーガー)は彼が乗っているバイクが人型に変身したもの。というと鉄人28号のごとく人間は操るのみかというとさにあらず。人間の方も一緒になって戦い、しかもそこそこお強い。彼も戦うとなると、リモコン握りしめて逐次操縦するわけにも行かないわけで、ヘルメットに付いているインカムで「ザボーガー、○○しろ!」と命令して着ぐるみを戦わせます。これが友人の子供心をくすぐったらしい。理系的に突っ込み入れると、こんな抽象的な命令でしっかり任務をこなすサボーガーのコンピューターは驚愕ものです。というか、そこまでできるなら武器選択も自立的にできるだろう。武器使用の指示ではなく許可なのかも。
変身が斬新
バイク形態は俯せになったロボットが少しえびぞりになっていると言いましょうか。両腕が前輪、両脚が後輪を支えます。人間はロボットの背中に馬乗りになる形です。顔がヘッドライトの部分に来る様がなかなか。別の表現をすれば、かつてデパートの屋上とかにおいてあった、子供がまたがって前後に揺れる鉄腕アトムの遊具、あれのバイク版。そしてどう考えても変身がありえない。戦闘形態では車輪は全く見当たらないのですが、どうやったって前後輪を体内に格納できるスペースはない。友人曰く、変身するときは車輪が格納されていくところだけの局部映像で、全身が映った変身シーンは一回も見たことなかったそうで。
武器が多彩
ロケットパンチに口から機関砲は当たり前。つま先からミニカーは出るは、頭頂部が開いたと思えば小型ヘリが飛び出す始末。この小型ヘリが友人の子供心をくすぐった模様。

他にも自動車にハリボテを取り付けてそのまま敵にしてしまったとか、色々逸話はあるそうで。

とまぁ、観てもいない原作の説明をこんなにしたあとでの映画の感想ですが…完全にB級。いや、この題材でA級はないけどさ。特撮って真面目にやっているがゆえに滑稽に見えて笑えるという側面はあると思うのだけど、劇場版はコメディにする気満々。お笑いの板尾創路が主人公となる後半は笑い取りに行く展開は想像に難くない(事前に不安視する人も少なくなかったよう)けど、前半でもコメディ満載。最初は笑って観てた私ですが、途中からくどくて笑えなくなってきた。これ一部のファンは怒らないか?

あとやっぱり原作知らない私には不利。エンドロールと共に原作のシーンが流れるのですが、それ観て初めて「ああ、あそこはこのシーンを踏まえているのか」と思わされる部分が何箇所もあった。

変身と戦闘シーンはよくやっていると思う。CG使って全身が映った変身シーンが見られるし。車輪は小さく縮んでいくように体内に収納されて行きましたw

というわけで、原作を知っていてそのパロディとして楽しめる心を持っている人には楽しめそう。原作知らない人には単なるコメディ特撮物。あくまで子供の憧れるヒーローの再現を求める人には不愉快さすら感じるかなぁと。私には映画代と交通費あわせて2500円の価値は無かったな。

— posted by mu at 11:36 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

毎日かあさん

レイトショーのせいならばいいのだけど、初日なのに観客少なかった (^ ^;)

内容の方はほぼ原作を踏襲。「ぼくんち」同様、サイバラ作品を実写化したらこんな風になるなという予想の範囲内。あの絵だからコミカルになるのであって、実写だとやっぱり重苦しさ出てくるな。

[2011/2/6 追記] あと、個人的には久しぶりにテントさんを見たのがw

— posted by mu at 12:19 am   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

SPACE BATTLESHIP ヤマト

実際に観に行ったのは2週間前だったりするのですが、書くの忘れてました。

なんだかスター・トレック的演出がちょくちょく目についたというのが最も強い印象。例を挙げると

  • ガミラス艦のデザイン: ヤマトとの大きさ比・デザイン(特に最後の奴)がロミュランっぽい
  • ワープの使い方: スター・トレックでは転送装置がこういう使い方するのがお約束
  • ガミラスの正体: We are the Borg!

あとアナライザーも取ってつけたようなトランスフォーマー風味がw 映像・音楽とも商品が溢れかえっている昨今、過去作と全く類似していない物を作るのは極めて困難とは思いますが、北米市場に売り込むこと頭にあるのかなっと。

もちろん全部アメリカ風味ではなく、イスカンダルでの戦闘で味方の屍を描いているのは日本的かと思う。

まぁ楽しめたので、1年前のアニメよりは良い評価です(てか、アニメ続編作れ)。なんといっても敵であるガミラスが賢いのが気に入りました。昔のように毎回波動砲で一掃される陣形を取っているなんて言うツッコミは当てはまりません♪

— posted by mu at 08:44 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

INCEPTION

全然前知識なしで観に行ったのですが、期待を下回るというのが感想。

ストーリーは夢のまた夢くらいで終わらせておけば良いのに、何段も重ねるから不必要に複雑。なのに最後に「ああ、そういうことだったのか」という展開を見せてくれるわけでもなく、単なるタイムリミット設定とご都合主義のために夢の夢を重ね、最後に一挙に現実に戻ってきてしまう。任務は成功なのか失敗なのかわからない、最後の最後というシーンでで「えっ、どっちなの?」という謎を残して終わらせると、謎系にしたいんだか明快系だかどっちつかず。

ではビジュアルはというと、予告シーンにあるような「夢の中だから物理法則も無視できる」映像は序盤だけ。本番に入ると、夢の世界とばれてもいい状況下でも変に物理法則に縛られおり、ありがちなカーチェイスや銃撃戦をやるなど、物理を無視するのか守るのか中途半端。映像美に走るならMatrixくらい徹底してほしいところ。

あ~、またハリウッドに騙されたっと。

— posted by mu at 01:07 am   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

HURT LOCKER

昨日観てきました。深夜上映なのに満席だなと思ったら、公開日だったのか。アカデミー賞有力候補ということで、たくさんの人が見に来ていたようです。

しかしながら私はこの映画に関して、感想ございません。何も思うところがない。1/3~半数の人がエンディングのスタッフロールが流れている間に席を立ったというのは、2時間半近くという上映時間だけな気がしない。

所詮アカデミー賞といっても、野球で自国リーグ優勝を世界一というアメリカ内輪のお祭。戦争を身近に感じない私を含む日本人には理解できないのでしょう(自衛隊員の方には理解できるかもしれませんが)。逆に日本で日中戦争や原爆を扱えば「深い作品」と話題になるでしょうが、アメリカ人にとっては(゜д゜)になるのじゃないかと。

私の中ではスピルバーグ作品とハリウッドの戦争映画はハズレという経験則があるのですが、今回それを再認識しただけの映画でした。

[2010/3/9 追記] 以前清水義範氏が「グリーンマイル(この映画も嫌いだったりする)は"天使の映画"と認識してないと理解できない」旨を読んだ記憶があります。HURT LOCKERが理解できないのは、なにか私の知らないアメリカ流お約束が入っているのでしょうね。

— posted by mu at 09:41 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

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