もう一方の白いドームがディジタルプラネタリウム。ディジタルとしては世界最大らしい。人気らしく、整理券が必要。見たい場合は入場したらすぐにもらいに行きましょう。私は日曜日の13:30に入場、すぐに整理券をもらいに行ったのですが、配られていたのは16:00上映分。でも何人だと聞かれたので一人だと言うと15:00の券をくれました。
さて、ディジタルプラネタリウムとは? 従来のプラネタリウムはメガスター の所でも書いたとおり、動きとしては回転させるのが限界、静止状態であっても映像を切り替えることすら難しいため、補助的な説明などをするために通常の映写機との併用が欠かせません。
従来のプラネタリウム投影機はイボイボの付いた球形 をしてますが、あのイボ一つ一つが投影機でしてそれぞれがスクリーンの一部分を担当して、全体としてプラネタリウムの映像を形成してます。ひとつの平面フィルムの映像を球面スクリーンに投影しようとすると、端っこをひどく拡大することになり暗くなったりボケたりしてしまうため、このような方法を採ります。
これが動画となるとさらに大変。それぞれの投影機のコマ送りのタイミングをミリ秒単位で揃えないと、繋ぎ目のところでちらついたりと見苦しいことになります。おそらくフィルムやガラス板を使った機械仕掛けの投影機では、絶望的に困難だったのでは。
一方ディジタル式はいわば仕事のプレゼンテーションで使うプロジェクタの特殊機を複数並べるようなものでして、それぞれのコマ送りをミリ秒単位で揃えることが可能となり、球面スクリーン全体で滑らかに動く映像を表現できます。
ディジタル式のもうひとつの利点は会場の真ん中に投影機を置く必要がないこと。ここの場合6台のプロジェクタが部屋の隅に配置されており、探さなければその存在に気づきませんし、入場者数も多くできます。
どれくらい動くのかを分かってもらうために黙って(w)動画 を撮ってきました。カメラを目いっぱい広角にしましたがそれでも一部分。暗くて夜空はほとんど写らなかったし(T_T)
欠点は解像度が低いこと。メガスター は天の川も一つ一つ点で表現してますが、こちらは灰色の濃淡での表現。おそらくこれは当面克服できないでしょう。でも視界全体にわたってこれくらいの動きの動画が映るのはそれを帳消しにしてしまうくらいの迫力。ディジタル化の流れは避けられないのではないでしょうか。
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