ネットゲームにおける公平

昨日ゲーム中に聞かれたことに対しての返答に則して、その内容を記録代わりに。

現時点オンラインゲームのPSULink では、キャラクターのレベルが90と中途半端な数字に制限されています。その昔は60でしたが、少しずつ上げていって今は90。

Lv90というのは毎日このゲームをするプレイヤーにとってはさほど難しいものではなく、ここに到達した人があちこちにいます。質問した彼ももうすぐここに達するというか、それ以上上がらないことが分かっているので意図的に到達しないようにプレイを調整している状態。彼の当然の質問は、なぜ制限の緩和・撤廃が遅いのか。

このゲームに限らず、世の中にはなかなか相容れない二つの公平性があります。努力に応じて報われるという公平性と、能力に関わらず同じ物を享受できる公平性。Lvを制限するというのは後者に重点を置いたものです。一日中プレイしてどんどんと強くなるプレーヤーがいる一方で、仕事などで忙しく休日にしかプレイできないプレーヤーもいます。Lvを制限しなければ、両者のゲーム内における能力差は開く一方です。時間の取れないプレーヤーの一部は上位のプレーヤー達にとても追いつけないと感じた時、やる気を無くすでしょう。しかし厳しすぎるLvの制限は彼のようにプレイしても強くなれない・報われないという不満を生みます。

ゲーム運営側はこの両者が不満を募らせてゲームを止めてしまわないようにバランス取りをしなければいけないわけです。ただプレーヤー側はそれが公平性を守るためにやっているのだと思い込むと、後で裏切られるかもしれません。あくまで彼らは利益を最大にするためにバランスを取っているのですから。

多くプレイ時間を取ってくれるヘビープレーヤーこそ大切にすべきと思うかもしれませんが、同時にプレイする人数が多いとそれだけサーバー設備を用意しなくてはならず、また新機能を追加してもすぐに遊び尽くして開発コストも嵩んでしまうので、料金固定のゲームでは運営側はおいしくありません。そして・・・おそらく・・・そんなプレーヤーは収入が低い人が多いでしょう、ゲームする時間が長いのですから。収入が低いと、派生商品などに対して財布の紐が堅くなりがちで・・・

逆に月当たりのプレイ時間が少ないプレーヤーは、運営側からすればおいしい客層。人口も多いでしょう。ただしプレイ時間が短いということはゲームに対する思い入れも浅いので、辞めやすいという危うさがあります。広がる一方のヘビープレーヤーとの格差を目の当たりにすれば、それに拍車がかかりかねません。だからLvに制限をかける・・・というのが私の見解。

PSOBBLinkPSULink では、時々イベントと称して企業とのタイアップ企画が催されますが、タイアップする企業は宣伝目的なわけですから、人を集めなければ意味無いわけです。現在はそれを通常ではありえない高報酬・レアアイテムの配布で実現しています。いわばバブル経済。それの行き着く先は、ゲーム内世界のインフレと祭から冷めたプレーヤーの離反なのですがね・・・

そのタイアップもプレーヤー数があればこそ。運営側がそれに神経を尖らせているのは方々で感じ取れます。PSULink を一例に採ると、自動継続課金者には料金的に優遇したり(→課金切れが辞めるタイミングになることは多々ある)、ソロプレーヤーには理不尽なくらい厳しいシナリオを揃え仲間作りに誘導したり(→仲間がいるから辞めたくないという人間心理を巧みに利用)。

あ〜、現実から逃げるためにゲームやってるはずなのに、現実持ち込んじゃった>私

— posted by mu at 07:37 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

 

PSU アホスクリーンショット

blog20070610PSUQueen

PSULink ファミ通CUPLink の会場、クラブにて。コンセプトは「女王様の靴を舐める」・・・もともとは靴磨きを撮ろうと始めたのですが(つд`) クラブの雰囲気は構図を妖しくしてくれる。

この友達は親子のように抱きかかえられた形で座るとか、いろいろ乗ってくれるので面白いです。

— posted by mu at 10:03 am   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

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