LDH=Live Door Holdings。堀江貴文氏の事件で株価が大暴落したライブドア社の成れの果てとでも言いましょうか。スボラな私がこの総会の通知が来ていたのに気付いたのが二日前。たまたま本日は休暇。一度株主総会を経験しておくかというのと、最期を見届けるかなというのが参加の動機。
というのも、この総会に「精算」と付いていることから想像できるように、会社は昨年8月5日の総会で解散を決議しており、今日はその精算処理を承認するためのものという特殊な株主総会だからです。
ちなみに第1回とありますが、2回目はありません。この処理が総会で承認されれば会社は解散されるのですが、すでに過半数を超える大株主達が賛同しているからです。今月の時点で会社は資産も負債もきれいサッパリ0にされており、2回目を開催する費用も残ってないわけで。
そういう背景だったので、精算内容を報告して議決→ではではでは! の30分で終わりだろうと思ってた私は世の中が分かってない。今日を最期にさせまいとする方達の質疑が続き、3時間の長丁場となってしまいました。
彼らの主張の根底にあるのは精算ではなく再上場を、と感じました。それがかつてのライブドアが掲げていた従来体制の打破といったものに対する強い思い入れから来るのか、一連の精算内容では暴落前に購入した株式の損失を到底補えないからなのかは分かりません。私も再上場を期待して株式を購入したクチですが、それは株価暴落後のこと。正直大した思い入れはなく今回の精算でも損しなかったから良いかというくらいにしか思ってません。
そんな私に言う権利はないのか、だからこそ言えるのか分かりませんが、そこまでライブドアに思い入れがあるのなら俺が引き継ぐと言ったらどうだろうか? 紙くずと化そうとしている会社だから1円で買えるはずだ、お前でも購入できると清算人に迫る彼ら。それが本当なら彼らでも買える額のはず。被害者意識が前面に出て、我儘を他人に実行させようとしているように見えました。
そういえば株主総会でよく見る拍手で議決を取るシーンを初体験したのですが、常々拍手でどうやって賛成多数と分かるのだろうと思ってました。取締役会は大株主から過半数以上の議決権を委任されているので、たとえ総会会場全員が反対しても委任された分で決まっちゃうのね。特にその場で提案される緊急動議に関してはネットやはがきで議決に参加している人達は決断できないので除外、総会出席者と委任された議決数だけで決められます。今回出た緊急動議に対しては、99.9%が委任された議決数だそうで…
なお会場内は撮影・録音禁止です。写真は閉会後に舞台のみを写す条件で許可してもらったものですので、誤解なきよう。
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