KURATASというのは水道橋重工 が開発しているロボット。ASIMO やAIBO などと異なるのは、人が乗って操縦することを目指していること。日本科学未来館 で期間限定展示&製作者を招いてのトークショーが開催されたので、見に行って来ました。
公式ビデオ でも但し書きがされていますが、現時点では芸術作品であり動きはこの程度 。4脚全てに油圧シリンダが装備されているのでアクティブサスペンションが可能だと思いますが、乗り心地はお世辞にも良くないようで。個人的にはもうちょっと実用性のあるものを期待していたので、ちょっと残念。
トークショーではなぜ人が乗れるロボットは開発されないのかという話になりましたが、個人的には安全性でのハードルが一挙に高まるからが最たるものではないかと思う。KURATASの開発中にも危うく事故で人の腕をへし折りかねなかったとか。実用には超えないといけない壁がいくつもあるようです。
もう一つは需要でしょうか。トークショーでも触れられてましたが、展示に興味を示すのは圧倒的に大人で子供は素通りしてしまうのだとか。もう少し年を取ると興味が出てくるのならばいいのですが、ロボット漫画・アニメ世代しか興味を示さないとすれば市場は先細りですな。
兵器として見るなら素人の私でも突っ込みたい所がいくつもあるのですが、芸術作品と見ればなかなかかっこいいと思う。「自衛隊に提供を求められたら?」との問に製作者も正直興味ないと言っていたので、まぁいいのじゃないかと。
トークショー後の撮影時間で多くの人が前に群がるので、未来館では後ろからも撮影できるのが売りですよと係員の人がアピールしてましたが、最大の売りは上から撮れることじゃないのだろうか?
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