関東ではよく(観光?)名所としてメディアで取り上げられるそうで、写真を見てピンと来た方もいるかも。地下の広い空間に太い柱が林立するその光景から、地下神殿と紹介されることもあるとか。個人的には都市、特に東京の地下鉄網の方が1万年後に謎の地下古代遺跡扱いされているはずだと信じているのですが。
で、タイトルにもなっている首都圏外郭放水路 が何をする物かと言いますと、埼玉の春日部市や東京の江戸川区辺りの洪水対策として、増水時に川の水の一部を地下トンネルに流しこむというもの。
という説明とこの地下空間の写真を見せられると、この空間が延々と続く超大容量のタンクが地下に形成され、増水時にはひたすら水をため、川の水位が引いたらポンプで元の川に戻すのだと思いがちでしょう。私もそう誤解してまして、一体こんなの何10km掘ったんだよと思ってました。実際にはこの空間の長さは177m。サッカーグラウンドがまるまる一つ収まるほどの広さ(事実地上はサッカー場)であり相当の貯水量と思うかもしれませんが、理系の目から見れば洪水1回を回避するだけの水を貯めるには十分とは全然見えません。
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