(ここは最初前ページの中ほどにあった部分ですが、流れ的に飛んでいるので分離しました)
さて、ミクの下描き。
人間は生体なので多少の伸び縮みはしますが、骨がある以上それほど無秩序に手足の長さは変わりません。私の場合、最初に胴体・二の腕・腕・太もも・脛を楕円で表し直立の姿勢を描きます。これら楕円に重要なのは長さと太さ。直立姿勢で描けば、腰の高さが肘に対して変だったり、手足の左右の長さが違う・太さがおかしいなんてことが分かりやすくなります。
分からなくなったら自分の体を見れば良いです。肘はおへそと同じくらいの高さですし、体を曲げれば膝は肩のあたりに来る長さ。
直立で体格を決めたら、手足を移動・回転させてポーズを作っていきます。先ほども言ったとおり、骨格がある以上各部位は直立の時から離れすぎても近寄りすぎてもだめ。この作業、IllustratorやInkspaceなどドロー系ならより楽に作業が進められますが、PhotoshopやGimpなどペイント系は各部位レイヤーを別々にしておくと良いでしょう。
写真が先日のミクの下描き線を表示させたもの。最初から上半身しか描かないことが決まっていたので、以下の流れで下描き。- 腕を真上に上げたときに肘が頭のてっぺんと同じくらいの高さになるように腕の長さを決定、その長さの楕円を描いて肩の位置に移動。
- 肘の位置から腰のくびれの位置を決定、大体のボディーラインを決める。心理学上、全体としての痩せ・太いの好みの違いはあれ、男性は女性の腰のくびれ方に敏感に反応するそうなので、下描きと言えどボディーラインは納得いくまで描き直しましょうw
- 胸のラインを決定。ゆったりした服着せるし、貧乳にするから関係ないと言うなかれ。後で服を描いていくうちに影のつけ方とか、描くモチベーション(!)に影響してきます。
- 直立状態で左右の腕を配置し、移動・回転させてとらせたいポーズを決定。
- この楕円形に服を着せていくように、線を引いていく。
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